歌手のMINMIさんが先天性の歩行障害であることを、ツイッターで告白しましたね。
ライブで動き回っているイメージのMINMIさんが、
先天性歩行障害とは意外ですよね。
先天性歩行障害とは、どんな病気なのでしょうか?
先天性歩行障害って何?
先天性歩行障害には、以下の2種類のものがあります。
- 先天性内反足
生まれつき足が変形している病気。
放っておくと足の甲で歩くことになることも…。
- 先天性股関節脱臼
どちらか片方の足の股関節の開きが悪いもの。
股関節が脱臼している病気。
このうち、MINMIさんが発症している可能性が高い病気は、
「先天性股関節脱臼」という病気です。
日本では、25年前までは、赤ちゃんの1%に見られましたが、
現在では、予防法がわかるようになり、0.3%にまで減っています。
医療の進歩は本当に凄いですよね(゚д゚)
この病気は、女の子の方が圧倒的に多いのが特徴で、
男児の約5倍~7倍の割合で発症しています。
症状は、歩行の遅れや足を引きずるように歩く、などが現れます。
また、生後1ヶ月以後の赤ちゃんでは、以下の症状が現れます。
そのため、多くは生まれた後、少し経てばわかるようです。
- 股関節の開き方悪い
- 足の長さが違う
- 太ももの内側のしわが左右対称でない
- 脚の動きが普通と違う
先天性股関節脱臼の原因は何?
病名は「先天性」とついていますが、
生まれつき脱臼していることは少ない病気です。
内的要因に、生まれた後の対応の悪さが加わって、
脱臼が発生すると言われています。
まず、内的要因ですが、
先天性股関節脱臼を発症する人は、
家系に股関節の病気を持っている人が多いです。
- 股関節がゆるい
- 骨盤の形態が良くない
- 大腿骨(だいたいこつ)の形態が悪い
このような脱臼しやすい状態が、内的要因です。
しかし、先天性股関節脱臼を発症する最大の要因は、
生まれた後のオムツの使い方にあります。
オムツをきつく締めすぎて、
股関節の可動範囲を狭めてしまうと、
股関節の周りの筋肉が緊張してしまいます。
筋肉が、常に緊張した状態ですと、足を動かす時に、
股関節に負荷がかかり、脱臼する原因となります。
また、赤ちゃんの股関節を強制的に伸ばしたりすることも
ゼッタイにやってはいけません!
股関節の無理な動きが、先天性股関節脱臼の原因になります。
できるだけ、赤ちゃんの股関節周りを楽にしてあげるなど、
親御さんの対応が重要になるので、
赤ちゃんがいる方は気をつけてくださいね(・∀・)
治療方法はどんなものがあるの?
亜脱臼や完全脱臼の場合は、「リーメンビューゲル」という、
肩から脚をつるバンドを正しく使用すれば、治ることが多いです。
これでも治らない場合は、ギプスや装具などを用いて治療します。
これを行っても治らない場合は、手術を行うことになります。
いずれにせよ、生まれた直後の親御さんの注意があれば、
発症する可能性は少ないので、
赤ちゃんが動きやすいように、十分に注意してくださいね(^O^)