2月21日に中国・北京の重大な大気汚染を警告する警報が、
最悪レベルから2番目の「オレンジ警報」に引き上げられました。
25日には日本にも多く飛んでくる可能性があるそうです。
注意が必要ですが、
PM2.5は中国から発生するものだけではありません。
実は身近なタバコからもPM2.5が発生してるんです。
PM2.5に含まれる成分って?
PM2.5の症状や健康への危険性については
前回の記事でご説明しましたね!
前回の記事では初期症状の後の健康被害は
吸い込んだPM2.5の種類によって変わると書きました。
そのPM2.5に含まれる主な成分は、以下のもの含まれます。
- 硫酸イオン
- 硝酸イオン
- 有機化合物
- スス
- アンモニア
これらの多くは自動車の排気ガスや火力発電、暖房機器、ガソリン蒸気など
石炭やガソリンなどの化石燃料の燃焼によって排出されます。
中国は経済発展が急激に進んでいますが、
環境対策については進んでいないため、大量のPM2.5が排出されています。
日本の高度経済成長期のようなものですね。
そして、PM2.5に含まれる発がん性物質として話題になった「多環芳香族炭化水素」
という成分は有機化合物の1つで、これはタバコの煙にも含まれます。
タバコとPM2.5
PM2.5の問題点は、普通の物質なら鼻やのどで留まっているものが
非常に小さな粒子(2.5マイクロメートル以下)なために
肺の奥まで入り込んでしまうことです。
そのような小さな粒子はタバコの煙にも多く含まれています。
しかも、大気中のPM2.5よりも有害性が高く、
タバコの煙の中には70種類近い発ガン性物質があると言われています。
そして、喫煙者が吸う「主流煙」よりも、
たばこが燃えたことにより発生する「副流煙」の方が、
有害物質が多く含まれています。
子どもはPM2.5の濃度が低くても、
健康に影響が現れる可能性があるので、要注意です。
特にぜんそくや花粉症がある人は悪化する可能性があります。
居酒屋はオレンジ警報レベル
「タバコが危険なことはわかったけど、
そうは言っても大した濃度じゃないでしょ?」
と思った方もいるんじゃないでしょうか?
それは大きな間違いで、場所によっては中国以上の濃度になります。
北京では400マイクログラムを超える深刻な状況で、
上から2番目である「オレンジ警報」が発令しました。
(出典:NPO法人 日本禁煙学会)
この画像を見てもわかるように、
不完全分喫の居酒屋の禁煙席はオレンジ警報レベルとなります。
また喫煙席はそれ以上、タクシー内喫煙2人に関しては
オレンジ警報の4倍という異常な濃度ですよね。
それくらいPM2.5は身近な問題でもあるということです。
特に子どもは危険なので、
小さな子どもがいる喫煙者の方は
危険だということも頭に入れておいてくださいね♪